このような症状はありませんか?
- 血尿が出ている
- おしっこが出ない
- おしっこの量、回数が多い
- 落ち着きがない
- 食欲低下、体重減少
- おしっこの臭いが変化 など
尿の色や臭い、回数、量に異常があれ異変を感じたら早めに相談しましょう。
考えられる病気について
膀胱炎
膀胱内に侵入した細菌(大腸菌など)が原因で、膀胱に炎症が起こることにより、排尿時の痛みや血尿などの症状があります。
猫ちゃんの場合はストレスなどによる特発性膀胱炎が多くみられます。
膀胱炎の主な症状
- トイレの回数が多い
- 血が混じっている(血尿)
- 落ち着きがない
- 少しずつしか出ない
- おしっこを出すとき痛そうに鳴く など
膀胱炎の原因
わんちゃん
高齢により免疫力が低下し細菌感染が起きやすくなります。特に去勢手術をしていないわんちゃんには注意が必要です。
- 細菌感染
- 生活習慣
トイレを我慢する、あまり動きたがらないなど
ねこちゃん
膀胱炎はねこちゃんのかかりやすい病気の上位に入ります。特にオスのねこちゃんには注意が必要です。
- 環境の変化やストレス
- 細菌感染
猫ちゃんに多い特発性膀胱炎とは?
- 主な要因としてストレス(特にトイレ)が関係していると言われている
- 比較的若い猫ちゃんに多い
- 再発しやすい
- 猫種、性別による関係はない
※特発性膀胱炎には特に治療薬などはありません。猫ちゃんのストレスを軽減できるよう、生活環境の改善(トイレや遊び場の工夫など)をしてあげましょう。
治療法について
- 食事療法
- 内科的治療(内服薬)
尿路結石
尿路結石とは?
膀胱や尿道に砂や石のような物質(結石)がたまってしまう病気です。
わんちゃん、ねこちゃんの尿路疾患の中で多い病気で、結石が膀胱を刺激し傷つけてしまい、痛みが出たり尿が出にくくなります。
水分不足や食事の偏りが原因の場合もあるため、栄養のバランス確認やウェットフードを取り入れる等して食事に気を配ってあげたり、水分を摂る環境を作ってあげましょう。
尿路結石の主な症状
- おしっこの量が少ない
- 血が混じっている(血尿)
- 色が濃い、濁っている
- 少しずつしか出ない
- おしっこを出すとき痛そうに鳴く など
尿路結石の原因
わんちゃん
年齢や犬種にはあまり関係ありません。
- 細菌感染
- 水分不足
- 食事の偏り
(ミネラルの多い食べ物や水、たんぱく質の摂りすぎは尿石ができやすくなります。)
ねこちゃん
ねこちゃんは結石をつくりやすい動物と言われています。
- 食事の偏り
(ミネラルの多い食べ物や水、たんぱく質の摂りすぎは尿石ができやすくなります。) - 水分不足
- 環境の変化やストレス
治療法について
結石の種類や症状によって治療が異なります。
- 内科的治療(内服薬)
- 外科的治療(手術)
- 食事療法
腎不全
腎不全とは?
腎臓は身体の老廃物をおしっことして外に出す役割をしている重要な臓器です。
腎臓が機能しなくなった状態を腎不全といい、外傷などで急激な腎臓機能の低下を急性腎不全といいます。急性腎不全の原因のひとつである、中毒を引き起こすような腎毒性のある物質を誤飲しないよう気をつけましょう。(ぶどう、レーズン、ユリ、農薬類、鉛など)
慢性腎臓病は高齢のわんちゃん、ねこちゃんになりやすい病気です。
腎不全の主な症状
<急性の場合>
- おしっこの量が少ない
- おしっこが全くでない
- 食欲がない
- 嘔吐する
- 下痢、脱水 など
<慢性の場合>
- 水をたくさん飲むようになった
- おしっこの量、頻度が多い
- 嘔吐する
- 食欲がない
- 体重が減った など
腎不全の原因
わんちゃん
腎毒性のある物質を誤食しないよう気をつけましょう。
- 腎臓の障害
- 遺伝性、先天性
- 細菌感染
- 高齢(主に慢性の場合)
ねこちゃん
猫種には関係なく、慢性の場合は高齢による原因が多いと言われています。
- 腎臓の障害
- 遺伝性、先天性
- 高齢(主に慢性の場合)
治療法について
症状の進行具合によって治療が異なります。
- 食事療法
- 内科的治療(内服薬)