初めてペットを飼われる方へ
初めてペットを迎える時、何を準備したらいいのか、どんなことに気をつけたらいいのか、どのタイミングで予防接種などを受けたらよいのか等、不安なことは多いと思います。
安心してペットとの生活を送れるように、不安な事やわからないことはお気軽にお問合せ下さい。健康面だけでなく、食事やしつけの方法など様々なアドバイスを行っています。
まずはお家に慣れさせて
飼い初めてから10日間は、お家や家族に慣れる大切な時期なので、ストレスがかかっている状態です。そのため当院では、調子が良くてもお家に来て10日間以内のワクチン接種などおすすめしておりません。
体重測定、簡単な健康チェック、検便など動物たちに負担をかけない検査を先に進めていく事からスタートします。
感染症や寄生虫病の有無をしっかり把握し、予防がしっかり完了するまで、先住している動物と部屋を分けるなどして、接触を避けるようにしましょう。また、先住の動物たちも適切な予防をしっかりして病気がうつらないように対策をしてあげましょう。
登録と予防は最低限のルールです
わんちゃんの場合、生後91日を経過すると、飼い主さまは狂犬病の予防接種を受けさせたうえで市区町村へ届け出をすることが法律で義務付けられています。
※筑紫野市の場合はこちらです。
基本的な注意点
子犬、子猫の時
なんでも口に入れてしまいます
子犬、子猫の時期は特に何でも口にして食べます。
食べ物では無いものでも食べて飲み込んでしまい、それが原因で手術をする可能性もあります。
誤飲や誤食をしない様に正しくしつけをする事を心がけていきましょう。
噛み癖は小さいうちに治しましょう
大人になると噛み癖が直りません。
特にわんちゃんは人や物を傷つけてしまう可能性があります。
子犬の甘噛(あまが)みならまだしも、中大型犬の甘噛みは、たとえ犬が遊んでいるつもりでも、事故などで飼い主さまが責任を取る形になってしまいます。
歯のお手入れ
人間と同じで、わんちゃんねこちゃんにも歯のケアが必要です。
歯磨きの成功ポイントは、わんちゃんねこちゃんが楽しく歯磨きをしてくれる事。小さい時から歯磨きに慣れて行く事です。
飼い主さまは絶対に怒ったりせず、出来る事から少しずつ始めていきましょう。また出来たらご褒美をあげましょう。
寄生虫
保護した動物はもちろん、ペットショップで飼った動物はヒトにうつる「寄生虫」がいることがあります。
その寄生虫を発見するために、まずは検便から行っていきましょう。
良く吠える
よく吠えるのを止めさせるのは叱るだけでは直りません。
当院では吠える事を正しく止めさせる方法をご指導いたしますので、お悩みの飼い主さまは一度ご相談ください。
トイレのしつけについて
わんちゃんやねこちゃんを迎えたら、「しつけ」を始めましょう。これからお互いに気持ちよく生活していくうえで、しつけはとても大切です。
まずは一番重要な「トイレ」のしつけから始めましょう。
わんちゃんのトイレ
トイレのしつけは、ワンちゃんが家に来て最初に行う最も重要なしつけの一つです。
犬は、叱るよりも褒めることで効果があります。
トイレに失敗して怒鳴ったり、叩いたりすると、排泄自体がいけない事だと思ってトイレを我慢するようになり膀胱炎になりやすくなるので、絶対に、叩かないでください。
設置した場所でのトイレに成功したら、大げさに褒めてあげご褒美を上げてください。
失敗したら、『ダメ!』などの決まり文句で教えて上げてください。
ワンちゃんは、学習能力が高く、自分に都合の良いことを行う性質がありますので、『大げさに褒める・褒めない』を繰り返すことで、『大げさに褒められる』ことを行うようになります。
ねこちゃんのトイレ
トイレの場所は、ねこちゃんが家に来る前に決めておきましょう。
ねこちゃんの怖がるものや、安全でない・不安定と感じる場所にしてしまうと、他の場所で排泄してしまいます。
また、ねこちゃんはトイレのあと排泄物に砂をかけて隠すという排泄行動の習性があります。その行動を崩さないためにねこちゃんにとって理想のトイレ環境を作ってあげましょう。
トイレを覚えさせるポイント
- ネコちゃんがうろうろして床の臭いを嗅いでいる時は、トイレが近いしるし。
すぐにトイレに入れてください。 - トイレタイム中は、離れてそっとしてあげてください。
見られているとストレスを感じたり、驚いて途中でトイレを止めてしまったりします。
どんな状況でも、最中に駆け寄ったりはしないでください。 - トイレタイムが終わって、トイレから出てきたら、その場ですぐ褒めてあげてください。
もし、トイレ以外でしてしまったらすぐに拭きとってください。臭いが残るとその場所で再度トイレをしてしまいます。 - トイレを覚えるまで、①~③を繰り返してください。
完全に覚えたらトイレの掃除をしても大丈夫ですが、それまでは少し臭いを残して掃除をしてください。
ねこちゃんの理想のトイレ
砂のタイプはなるべく自然の砂に近いもの
色々な種類でトイレ用の砂があると思いますが、ねこちゃんは手足でかきやすい細かい砂を好みます。(粒のサイズが大きなものに苦手なねこちゃんがいます。)
トイレの大きさは体長の1.5倍以上を選びましょう
体長と同じくらいのサイズではねこちゃんには狭く、窮屈と感じてしまい、ゆったりと用を足すことができません。
特にトイレのヘリに足をかけて排泄しているときは、小さすぎるのかもしれません。日本の住宅事情で市販の猫用トイレは狭いので、もしお家でトイレの広さを確保できるのであれば、衣装ケースなどを利用するのも良いでしょう。
砂の量は多めに入れておき、深すぎず浅すぎないをキープ
排泄後の砂かけは猫にとって大切な習性行動です。砂をかけたときにトイレの底が見えるようでは少なすぎます。浅すぎるトイレは砂が飛び散り、底面にオシッコが広がりニオイもつきやすくなります。
トイレは、ある程度の高さがあって砂がたっぷり入るものにしましょう。